2010年9月30日木曜日

今のところ期待ハズレ連発な「今年の商品」群・・・

あれっ・・・と思った。
今年は、期待していた商品が軒並み期待はずれで買う気が起きないものばかりだったなぁと。

iPhone4、iPad、iPod Touchは、出たらすぐにも買いたい勢いだったけど、実際に出てみれば、あまり心に響くものではなかった。良いものなのは分かるけれど、それを上回る「気分的な」打消し要素が付いて来てしまったかなぁという感じ。
ただし、アップルが悪いとかいういう事を言いたいわけではなくて、アップル以上に、ライバルが対抗として発売した製品に魅力が無く、負の相乗効果でどうでも良くなってしまった感じもあります・・・。

PCは、Aspire 1410の後継として期待していたCore i3、Core i5搭載のモバイルノートが、全然期待ハズレなのが予想外でしたね。値段が高いか、小さくないか、バッテリが全然もたないか・・・。
Acerも、Aspire 1410が何かの奇跡だったのかと思わされるくらい力が入ってない。
おそらくは、iPad対抗のタブレットPCを冬に出す準備で、本来のノートはぶっちゃけどうでもいい状態にランク落ちしたんだなーとは思いました。

カメラは、EOS 60Dが、まさかEOS 20Dの後継機の地位を捨てて、EOS KISSシリーズの上位版に変化するとは想像もしていませんでした。やがて発売されるはずのEOS KISS X5との潰しあいにならなければ良いのですが・・・。

NEX-VG10は、ちょっと期待が高すぎて申し訳なかったというところ。
逆に、昨年発売されて、一年近く経過されてから今さらながら購入したEOS 7Dが予想の何倍も素晴らしい。夢の家庭用レンズ交換式ハイビジョンカメラの座をNEX-VG10から完全に奪い、しかも、日々その魅力を増大させ続けているのは、全く予想も何も出来ませんでした。

NEX-VG10と、EOS 7Dの大きな違いは、ずばり「手抜き感のあるなし」。
EOS 7Dは、まだ足りない部分は多いけれど、それは開発しきれなかっただけで、キヤノンは全力を尽くしたというのがありありと伝わってくる良質カメラ。

そもそも、写真機という、ハイビジョン撮影には不利なボディ形状でありながら、そこを逆手にとり、写真機のスタイルと操作性を貫き通して、プロ用のハイビジョンカメラに匹敵するほどの機能をあくまでも写真機で置き換えて実現しているのが圧巻。

また、複数のユーザー設定を瞬時に切り替えたり、高速処理でムービーと写真をまんべんなく撮影出来る実用性の高さ、動画撮影中のAFが開発しきれていない代償として、撮影前に使える一眼レフの「二次結像位相差検出AF」で超高速・超高精度AFが可能で、撮影者に快適に撮影してもらおうという意欲に溢れた傑作機に仕上がっています。

EOS 7Dは、スペックうんぬんではなくて、実際に過酷に使ってみてその魅力が分かるタイプ。

NEX-VG10は、非常に有利なスタイルでありながら、謎の手抜き感がすぐに分かってしまうのが、運命の分かれ道ではありました。

あと、レンズは別ですね。EF 70-200mm F2.8L IS II USMは、想像の遥か遥か上を行く素晴らしい製品でしたが、ヨドバシ奇跡の値引きセールによって背中を押され、急に夢の購入がかなったので、事前に期待する暇とかもなかったんですよね。レンズは十年、二十年スパンの「資産」というような位置づけですから、他の製品とは一線を画していますね。

さて、今年は今後どうなるんでしょうね。
まだまだ「秋・冬の陣」があるじゃないかと思いますけれど・・・。
PCなんかは、iPad対抗準備が完了するであろう冬あたりが本番なのかも知れないですね。

2010年9月29日水曜日

国立みちのく公園のコスモス撮影に、EF 70-200mm F2.8L IS II USM感動的なパワー

国立みちのく公園に、コスモス撮影などの撮影に行って来ました。

レンズは、もちろんEF 70-200mm F2.8L IS II USMです。これを使いたくてしょうがなくて。
(赤べこの映像のみEF 50mm F1.4 USMレンズですが。)

レンズの三脚座を三脚に乗せて、EOS 7D本体には、手持ちの時に体に押し付けて安定させるための小型三脚を装着しました。
三脚座は、ワンタッチ着脱パーツで三脚に乗せてあるので、素早く手持ち撮影に移行する事が出来ます

かなり大げさな装備に見えたのか、業者さんかプロの方に間違われてしまい、見知らぬご婦人に「お仕事ご苦労様」と声をかけられてしまいました。仕事かぁ・・・。まぁ、みちのく公園で撮影した写真やEOSムービーを待っている方がいてくれるので、仕事と言えば仕事なのかも知れない

EF 70-200mm F2.8L IS II USMは、操作性も質感も、素晴らしいの一言。
上質なものを味わいたかったら、高級車とかを買うよりもLレンズを買うべきじゃないか、とさえ思いました。レンズなら、クルマと違って、税金などの維持費はかからない、何よりも、排気ガスやタイヤや油脂類の散布、洗車の排水などなどで環境を破壊したりしない。クルマは手放してしまえばそれまで。思い出は重要ですけれどね。しかし、レンズ、カメラやハイビジョンカメラは、写真や映像をしっかりと形として作り出してくれるわけです。

撮影していて、このレンズ本当に楽しい。
200mmでF/2.8の明るさといいますが、本当に単焦点レンズのEF 200mm F2.8L USMを買ってきたかのような感覚
70-200mmのレンジその全てが、完全に単焦点に匹敵する描写なので、ズームリングを回すたびに単焦点レンズのレンズ交換をしているような気分になりますね。
このレンズによって、今後のレンズ選びの基準が激変してしまいました。
EOSムービーが、私のハイビジョン撮影の主力に昇格しつつあるという事も大きいです。このレンズは、卓越した描写力と動画でも効きまくる手振れ補正装置などなど、EOSムービーでも絶大な威力を見せてくれますので・・・。

花の撮影ですが、家庭用ハイビジョンカメラでは泣いても笑っても不可能な表現がバンバンできてしまう
ぼけの美しさといいますが、写真用レンズの最高峰クラスにとっちゃ、そんなの釈迦に説法というやつですね。

実際、何度見てもとんでもない描写力です・・・。今回掲載させて頂いたHD映像ですが、これがプラズマテレビTH-P37X1で動いた時、上映会に来てくれた人から歓声が上がりましたよ!!!!

単焦点レンズの集合体と呼べる
ズームレンズかぁ。手持ち撮影もバッチリ。ISの効きは抜群です。ただバッテリの消費は早まってしまうか。

ところで、今、私の周囲では急速にEOSムービーが浸透しています。
上映会をやっても、EOS 7Dと1080/30pの動きはすこぶる評判が良く、もうビデオカメラはいいから全部EOSムービーで撮影して鑑賞させて欲しいという意見も出ているんですよ。

間違いなく時代は変わったなと思います。

HDR-XR500Vも良い部分は沢山あるんですけどね・・・。

ただ、カメラマンの意図をダイレクトに反映させ、それに応える能力はさすが一眼レフ。
それでムービー撮影できるのですから、生まれてきて良かったぁーと思いますね。

2010年9月26日日曜日

EOS 7Dと、EF 70-200mm F2.8L IS II USMレンズで撮る夕方の散歩道



今回の記事では、EOS 7DとEF 70-200mm F2.8L IS II USMレンズによる、夕方の散歩道で撮影した写真を掲載させて頂きたいと思います。
レンズはこれ一本。撮影モードは全てマニュアルです。

散歩と言っても、レンズとカメラ、サポート代わりのミニ三脚やステレオマイク等で、システム重量2.5キログラムにも及ぶカメラをぶら下げての気合の入った道中ですけれど・・・。

開封した当時は、思ったよりも小さいなぁ・・・とか思っていた本レンズですけれど、レンズフードを装着して歩いておりますと、ジワジワとその大きさと重さを実感して、やはりこりゃ「大砲」なんだなぁと思わされますね。今日くらいの散歩ならともかく、これで長く山道なんかを歩いたらどうなるんだろう?
まぁ、美しいデザインを楽しむ余裕とかはなくなるだろうな

それはそれとして、いよいよフィールドで本格使用を開始したわけですが、やはり開放F/2.8のレンズだけあって、ファインダー像がとても明るくて爽やかなのは素晴らしい。
明るいファインダーって気分的に良いのはもちろんのこと、夕方など量が落ちてくる状況になれば、その視認性の良さはあらゆる面でプラスに作用して来ます。

性能面でも実は重要で、ご存知のようにEOSのAFシステムって、F/2.8以上の明るさのレンズを装着すると、飛躍的に精度を高める仕組みになっているんですよね。F/2.8対応の中央部センサーというのがそれで、これはEOS 7Dだけではなくて、EOS KISS X2EOS 20Dでもその恩恵にあずかる事が出来ますから、これらのボディで使う時も楽しみです。

実際、私のEOS 7DのAFシステムとの相性はパーフェクト状態。等倍でピントチェックしてみても、安定してバシッと来ているのが頼もしい。あっそう言えば初期不良とかは無さそうですね。

性能の優秀さはフィールドですぐに実感出来ますが、肝心の画質に関してもやっぱりずば抜けてます。

色味はさすがLレンズだよなぁ・・・。色にめちゃくちゃパワーがあるというか、生き生きとしていますねぇ。EF 20mm F2.8 USMとか、EF 50mm F1.4 USMの艶のある美しさとも違う何かがある。

あらゆる焦点域でズバッと鮮鋭な画が得られるんで、写真チェックしてるとズームレンズで撮影してるのを完全に忘れてしまいます

普通に単焦点の70mm、100mm、135mm、200mm等のレンズで撮った感覚で見てしまいますね。
IS付きのズームレンズだから、ボケ味なんかは単焦点と比べられないくらいゴワつくかも知れないと心配してましたが、どうしてどうしてなかなかのものです。厳密に比べたら単焦点の方がより美しいのでしょうが、これで御の字かなぁと。それに、絞り込んだ時は円形絞りが奏功してナチュラルな感じ。

また、色収差に関しては、蛍石(ほたるいし)と大型のUDレンズ5枚で、さすがに全く心配ないです。

このあたり最新設計の賜物ですねぇ。積極的に花の撮影なんかにも使いたくなります。

2010年9月25日土曜日

EF 70-200mm F2.8L IS II USMレンズでEOSムービー撮影。F/2.8の明るさは強力な武器。

今回の記事では、いよいよEF 70-200mm F2.8L IS II USMレンズをEOSムービーにて使ってみてどうだったか?について書かせて頂きます。

今回のEOSムービーのテスト撮影は、前回の記事で書かせて頂きました写真撮影のテストと同時に行っておりました。

ブログにて繰り返し書いていて恐縮ですが、EOS 7Dというカメラは、ムービーと写真両方をまんべんなく撮影出来る高い処理能力と操作性を兼ね揃えています。

さて、レンズについては前回の写真撮影時の記事にて書かせて頂いた通りですが、EOSムービーでは、そのF/2.8という明るさが絶大な武器になりますね。

EOS 7Dは、ISO 400からISO 640くらいであれば、実用上でノイズがゼロと言って良いくらいのクリアな映像が得られますけれど、F/2.8との組み合わせであれば、だいたい朝5:00前後のまだ暗い秋の海の撮影において、人間の目で見た明るさと同じくらいのものが再現できるんです。

これはさすがに家庭用のハイビジョンカメラでは不可能な画質だと思います。

ちなみに、高感度、高感度と言いますが、単に高感度でありさえすれば良いというなら、EOS 7Dは、もっともっと、人間の目で見た明るさを遥かに超える過剰な明るさでも撮影は可能です。
ISO = AUTOにした例も掲載させて頂きますが、今まで家庭用のカメラが苦しんでいた「感度」って何だろうってくらい、自由気ままに使えますねぇ・・・。

さて、気になるのがF/2.8は良いが画質はどうなんだ?という点ですよね。
写真の時と同様に、きっちりと鮮鋭さを保っているので心配はありません!!

プラズマビエラTH-P37X1で確認すると、あんまり鮮鋭な映像なので、ちょっとは絞り込んでいるよねって聞きたくなるくらい、ピントの合った場所のクッキリ具合は気持ち良いです。

ただ、背景や前景が大きくぼける等、ピントの薄さ(被写界深度の浅さ)は分かるので、絞り開放F/2.8を意識させられますね。大型センサーは、ばら色の部分ばかりではなくて、絞りによる明るさの代償としてコレが付きまとって来るのを忘れちゃいけないですね。

あとは、レンズのでかいこと、でかいこと。
業務用のハイビジョンカメラってこんな感じなんだろうな、というくらいの大げさ感がどうかってところですね。
白いボディが、かなり威圧感を消しているとはいえ、ズッシリ約1500グラム(レンズ単体で)。
ピントリングやフォーカスリングの操作感はパーフェクト。写真の時同様に上質な仕上げは、業務用カメラを使ってきた方にも受け入れられるんじゃないかな。だといいなと思います。

今回は、三脚を使用しましたが、強力な手振れ補正装置を搭載している本レンズ。
手持ち撮影でも期待が高まるところです。

ちなみに、EF 50mm F1.4 USMでも撮影しました。重さに関しては、もうまるで空気のように感じてしまいますね。体力が怪しくなって来た時のために、軽いレンズの携行は必須かも知れませんね。70-200mm F2.8L IS II USMは、時間の経過とともにジャブが効いて来ます。

最後に、サウンド面では、オーディオテクニカのステレオマイクAT9941は、あいかわらず良い仕事をしてくれますね。
海での撮影は、フサフサの毛(ウインドウマフ)は絶対に付け忘れたらだめですよ。忘れると吹きつけまくる潮風でボボボ音まみれになっちゃいますから。

まだ暗い仙台湾にて、いよいよEF 70-200mm F2.8L IS II USMレンズのテスト撮影。素晴らしいレンズだ!!

今回の記事では、まだ暗い仙台湾にて、いよいよEF 70-200mm F2.8L IS II USMレンズのテスト撮影をして来ました。
テストといっても、少しだけです。私の体は脂肪がほとんどついていないので、潮風が骨身にしみて、寒さのあまり体が動きにくくなり早々に撤収してしまったんです。ですが、その短時間であっても、このレンズの素晴らしさは十分に分かりましたよ。

まず、画質うんぬんの前に、レンズそのものの構造、完成度自体が素晴らしい
Lレンズ、Lレンズと言いますが、なるほど確かに大騒ぎされるだけのブランドだけの事はあるなぁとしか言いようがない。

レンズのボディは金属製で、とにかく剛性が高いんです。
カタログには、強度を見直したという主旨の説明文がありましたが、元々プロ用としてガッチリしていたはずのレンズをさらに磨き上げた結果が出ているという事なんでしょうね。

これならば、暑さ寒さで急激な温度変化が起きた時、ボディの収縮が原因で内部のレンズ部材の配置が微妙にズレて画質に影響を出すような事も少なく、安定した画質を保てるなぁと思わされます。

それと、フォーカスリングやズームリングの操作性が実に素晴らしい
適度に粘り気がある上に、微細な動きを丁寧に拾ってくれる。
微妙なピント合わせも苦労することなく、わずかな指の動きが快適にレンズに伝わるのです。
そう、これって、よく出来たマクロレンズの操作性なんですよ。すげぇ!!

うむむ。防塵防滴構造で高級な造りというのは、まぁカタログ読めば分かるし想像もつくのですが、EOS 7Dと同じく、実際に手にとって操作してこそ分かる上質なモノ作りの魂が感じられる。
こういう製品に出会えるのは、何にしろ幸運ですよね。

さて、いよいよその画質ですが、これはもう、ネットで言われている「単焦点並み」というのは、全く誇張では無いばかりか、れ以上ではないかと思える点もあるんですよ。

今回は、EOS 7Dに装着して、絞り開放F/2.8で撮影してみましたが、絞り開放なのにもかかわらず、あきれるほど鮮鋭に写るんです。
いくら単焦点レンズといったって、開放ではこんなにズバッと来るものは、そう多くはないんじゃないかと思いますね。それこそ、単焦点のLレンズとかじゃないと。ズームレンズだから写りが悪いという話は、このレンズの前では無いです。

名玉と世界的にも名高いEF 70-200mm F4L USMも、負けず劣らずに単焦点レンズの連続体という印象でしたが、絞り開放F/4においては、多少の可愛げがあったかと思います。しかしF2.8L IIの方は、絞り開放から隙なく単焦点レンズかというレベル

掲載させて頂いた写真は、桜の木の写真は絞りF/4、仙台湾の水面をスローシャッター撮影した写真は、シャッター速度4秒の絞りF/32ですが、他は絞り開放F/2.8で70mm端と200端を撮影しました。撮影モードは全てマニュアルです。機材の画像はウィルコムW-ZERO3の内蔵デジカメで、ツイッターにリアルタイム投稿用として使った画像です

それと、手振れ補正が尋常ではなく強力です。
世代的には、EF 100mm F2.8L MACRO IS USMに搭載されたハイブリッドISよりは、一格落ちるモデルなはずですが、その補正パワーは同等以上か。
とにかくファインダー像が鋼力で掴まれたかのごとくピタッと静止します。
135mmや200mmなどの焦点域で、1/30秒などの低速シャッターが平気で使えてしまうのは、表現力の面であまりにも大きなアドバンテージです。

キヤノンには、EF 135mm F2L USMと、EF 200mm F2.8L USMという、二本の名玉が揃っていますが、このとてつもなく強力な白Lズームレンズを使えば、その2本のレンズでは手振れしてしまって無理なシーンも平気で突破してしまうわけで、トータルの表現力という点においては、これら極上の写りを誇る単焦点さえも上回る事があります

さらに美点を続けると、徹底的なメカニズムの作りこみも魅力の一つ。
特にピント精度はパーフェクト。寸分の隙もなく完璧で、超高速でAFがヒットするのはもはや当然。
その精度たるや、ライブビューで10倍拡大して厳密にチェックしてみましたが、マニュアルで修正する必要がありませんでした。

欠点は、性能面や画質面ではなくて、もう予想がつくと思いますがその重さ。
やはりレンズ単体で約1500グラムというのはきつい。EOS 7Dを別物の機材にしてしまいます。
今回も、冒頭で書かせて頂きましたように、潮風が吹きつけているうちに寒さでダメになり、EF 50mm F1.4 USMにバトンタッチして撮影、すぐに撤収してしまいました。風邪引くと仕事に差し支えてアウトなので・・・。参考までに最後の写真はEF 50mm F1.4 USMで撮影した写真を掲載させて頂きます。


さて、Lレンズは確かに高価だけれど、いやはや・・・。ここまで魂を込めて作りこまれているのかと知ると、確かにその価値があるものなのだなぁと頭が下がってしまいますね。

もっとLレンズが欲しくなるのは当然ですが、おいそれと買えるシリーズではないので、そこが辛いところではありますね。

EOS 7Dで変わった、今後のレンズとカメラ購入の計画

EOS 7Dを手に入れてみて、完全に今後のカメラ選びが変わりました。
もう写真機としては一生モノで、性能的にこれ以上のものを求める事は無くて済むぞというのがあまりにも大きい。

そればっかりではなく、私がずっと欲しがっている高性能タイプのハイビジョンカメラも、HDR-AX2000のような高額機を追いかけるのではなくて、そのままEOS 7Dが兼用してしまえるのではないか?と思い始めています。EOSムービーとEOS 7Dの撮影能力はそれだけの実力があるわけです。
夢のカメラとして期待をかけていたNEX-VG10を押しのけてまさかのEOS 7Dがムービーで立ち上がったのはいまだに驚き続けてます。

ともあれ、カメラ本体は解決したので、後はレンズに集中できそうです。
だいたいにして、カメラ本体が出るたびにお金を使っていたんでは、カメラ本体よりも高い事だってままあるレンズを揃えるなんて、ちょっと無理のある話です。

そのレンズ選びですが、将来的にはキヤノンが動画対応の新レンズを出す可能性もありますけれど、今、「あと3本レンズが買えるとしたらどれを選ぶか?」と問われたら、以下の3本にします。

(1)完全に180度の視野角を持つ対角線魚眼レンズから、超広角レンズまで変化する
EF 8-15mm F4L Fisheye USM
(美点)超高速AFで魚眼の全てをコントロールできる。外観の美しさは特筆もの。
(不安点)F4はちょっと平凡か。シグマの明るい単焦点10mm F2.8が立ちはだかる。

(2)事実上一般的には最上位の大口径望遠レンズ。この上はF2.8となり軽自動車が買える価格。
EF 300mm F4L IS USM
(美点)最高に美しいボディ。300mmの写りに苦労しなくとも良くなる安心感。
(不安点)とにかく設計が古い。なぜか防塵防滴じゃない謎仕様。白レンズなのに蛍石なし。

(3)AFレンズとして世界で最も明るく、常用レンズとしての資質も高い
EF 24mm F1.4L USM
(美点)最新設計の高性能。SWCによってフレアやゴーストを恐れなくて済む超広角・超大口径設計。
(不安点)特になし。

今回、EF 70-200mm F2.8L IS II USMをようやく買う事が出来たばかりで、もう新レンズ欲しいとか語っているんじゃないよと怒られると思いますが、ご容赦下さい。

2010年9月23日木曜日

夢のまた夢だった最強白ズーム「EF 70-200mm F2.8L IS II USM」を買う事が出来ました!!



ついに、夢のまた夢かと思っていた、最強の白ズームレンズ「EF 70-200mm F2.8L IS II USM」を買う事が出来ました!!

ただでさえプロ御用達であるEF 70-200mm F2.8L IS USMの設計を一新したキヤノン渾身の新型Lレンズ。
白レンズの象徴として渇望されていた「蛍石(ほたるいし/フローライト)レンズ」をついに採用。
従来まで採用されていたUDレンズも4枚から5枚に増強され、手振れ補正は最新世代の四段イメージスタビライザー搭載モデル。ボディの強度も見直され、プロもニッコリの徹底した全面リニューアル。70-200mmでは、この地球上にこれ以上のものは無いくらい、まさに最強最高のスーパー望遠ズームレンズなんですよね。

(追記)最短撮影距離が1.2m(0.21倍)とF4Lと同等にパワーアップもしてますね!!これは嬉しい。

その代わりお値段は定価31万5000円と、冷や汗ものの高額レンズであり、発表された時も、私と来たら「フーン。世の中にはすげぇもんがあるなぁ。まぁ縁が無いからいいや」と横目でスルーしてたくらいです。さすがに・・・。

ヨドバシカメラでは順当に値引率も低い28万円台で販売されていたのですが、ふと見ると、これがなんとさらに今だけ特価で5万円引きで販売されていたんですよ(!!!)。
えええっ。品薄で高額になるのなら分かるけれど、これが大幅値引きされるなんて夢にも思わなかったので、このチャンスを逃したら、おそらく一生このレンズを買う事は出来ないだろうと覚悟を決めました。

高級レンズを買うのであれば、EF 24mm F1.4L II USMか、EF 300mm F4L IS USMになるだろうと思っておりましたが、まさかの展開になってしまいましたね。まぁ24mmは20年はリニューアルされないだろうし、300mmはゆっくりリニューアル待てばいいかな。さすがにもう当分レンズ買わない。

さて、このレンズ、どうせならいつも親切にしてくれる気に入った店員さんから買いたいんで、その店員さんが先にやってた接客が終了するのをしばし待ち、無事にその店員さんから購入する事が出来ました。
システムよく分からないけど何かの成績アップになってくれているといいなぁ。

受付中は、興奮のあまり、もう心臓が早鐘のように鳴り続けてましたねぇ。

買った後は、箱を抱きかかえるようにして歩きました。おざなりにぶら下げて歩くなんて出来っこない。

夢のまた夢・・・夢すぎてスルーしてたレンズが、我が手にある世の中の不思議も味わいつつ、大雨の中を帰宅。そう、大雨なんですよー。まぁ自然には逆らえないからしょうがない。試写は明日以降だなぁ。さすがに。あわててぶっ壊したら死ぬし

帰宅して、レンズを箱から出すと、レンズがジッパーケースに入って梱包されていますねぇ!!
F4Lモデルの場合は、子抜けするくらい普通のレンズポーチに入っていたんで、嬉しい。
しかもこのジッパーケース、めちゃくちゃ立派で格好良いんですよ。これ単品で売っても良いくらいの出来ですよ・・・と思ったらしっかり単品だと5000円で売ってるみたいです。
初めてのジッパーケースなので開け方が分からない!! 
チャックを開けたら、さらにマジックテープで固定されていた部分をはがして開くんですね。
とまどったぁ。

レンズ本体を取り出すと、おお・・・。胸が一段と高鳴ります。
思っていたよりは小さいなぁ。もっと手に負えないような大砲のようなものをイメージしてましたが、全然大丈夫。これなら色々な場所に持ち歩けるんじゃないかな。

それにつけても、白レンズ・・・美しいですよー。
陳腐な言い方を許していただければ、まさに高級品だわー。
ボディはエンジニアリングプラスチックじゃなくって、きっちり金属も使われているっぽい。軽く叩くとコンコンと金属感があって嬉しいです。

レンズは、さすがに大口径望遠ズームだけあって、前玉も後玉も径がデカイ!!
レンズ構成図を見ると、蛍石1枚、UDレンズ5枚を含む全23枚の径が全体的に大きくて、光を大いに取り込んでくれる感じです。大口径ズームを所有するのは何しろ初めてだから、とても新鮮な気持ちですよ。
F値が変動する普通の明るさのズームだと、中央部のレンズはかなり小さくなってゆくんですよね。


あと、あんまりありがたくって、レンズを取り出した後は、まずは家の神棚にそなえてから作業(?)開始しました。

まずは、「これは、やっぱりやるよねぇー・・・」という事で、手持ちのEF 70-200mm F4L USMと並べて写真を撮ってみましたよ。

あらら。結構小さいと思ったF2.8Lですが、F4Lと比べてしまうとやはり大きなボディだなぁと。
でも、どちらも美しいなぁ。
うん。ため息が出るよ。

このクラスなのに威圧感が全然無いなんて、ひたすら凄いなぁと思う。
普通、このクラスだと、レンズというよりは軍隊が使うナントカ砲みたいな怖い感じになるんですよね。火薬臭いというか何と言うか。
それとは全く対極と言える、白レンズの基礎を考え付いた方って、本当に偉いと思う。
見ているだけで気分が和む・・・。完全に美術品の世界ですね

ちなみに、普段はレンズにプロテクトフィルター付けない私ですが、防塵防滴構造のレンズだけはその効果を上げるために装着しているんです。で、最上級のケンコーZETAシリーズ買おうとしたら77mm径だけ売り切れ!!でも、ZETAシリーズ出るまでは最上位だったPRO1シリーズにしました。見てると、この日タムロンのSP 70-300mm買った方とか、皆さんZETA買ってるなぁ。でもいいや。

さて、次はレンズフードです。
レンズフードを取り付けてみると、美術品だろうが何だろうが、さすがに迫力が段違いに増しますね。花形フードかぁ。
しかし、このフード、一回取り付けたら外れない!!

あらららっと思って何回やってもダメ。

取れねー壊すっちゃあー!!って焦っていたら、なんとロック機構があったんですよ!!

いやー。フードにロック機構なんてあるもんなんですね

そういうハイクラスの製品使った事ないもので、ごめんね。

ちなみに今回掲載した写真は、EOS 7DとEF 50mm F1.4 USMレンズで撮影しました。神棚の写真は、ソニーハイビジョンカメラHDR-XR500Vで撮影しました。